平成30年度 第36回まつやま中学生海外派遣 ドイツ班 (7月21日~7月30日)

 平成30年度第36回まつやま中学生海外派遣・ドイツ班の派遣生は、7月21日に松山を出発し、ドイツ南西部に位置する松山市の姉妹都市・フライブルク市や、スイスのジュネーブなどを訪問しました。

フライブルクでの研修

◆ホームステイ◆

帰国後プログラムの中で一番楽しかったのは?と尋ねると、毎年1位に挙がるホームステイ。
今年もフライブルク滞在期間中(5泊6日)は、ホストファミリーにお世話になりました。
生活習慣の違いに、驚きや戸惑いもあったようですが、ドイツでの生活に触れる貴重な体験となったようです。

  

◆フライブルク旧市街散策◆

オフィシャルガイドさんによるフライブルク旧市街の散策。
中世の面影を残し、ミュンスター大聖堂を中心に美しい石畳が街を彩ります。
石畳に施されたかわいいアートは、古く商店の職種を表しているそう。
また通りの名前にも、職にゆかりのある名称が付けられていることが多いといいます。
かつて塩の取引で栄えた街は、メインストリートに「ザルツシュトラーセ(塩の通り)」という名が付けられ、今も多くの人で賑わっています!

◆フライブルク市庁舎表敬訪問◆

16世紀に建てられた歴史のあるフライブルク市庁舎は旧市街の中心に位置します。
建物がかわいい赤い旧市庁舎で表敬訪問を行いました。

職員の方や議員さんたちが暖かく迎えてくださり、緊張気味の派遣生たちにやさしく声をかけてくださいました。

隣の新市庁舎は、20世紀初めまで300年以上大学の校舎として使用されていたそうです。

  

◆バーベキューパーティ◆

ホストファミリーも同席し、BBQパーティを開催してくれました。
この日のために、派遣生たちは限られた時間の中で「ソーラン節」の練習を行ってきました。
もちろんドイツの人たちにとっては初めて聞くリズムのはずですが、みんなノリノリです!
最後は法被を着て一緒に踊りました。
その他、折り紙やけん玉、そろばん、習字も一緒に盛り上がりました。

  

◆エコステーション◆

エコステーションでは、プラスチックゴミによる環境問題について学習しました。
製品に含まれるマイクロビーズは水に溶けることなく、海へと流れ込み、非常に小さなプラスチックゴミとして集積していきます。
日本の製品にもマイクロビーズは含まれているのか?
それを調べるため、日本から持ってきたシャンプーや日焼け止めなど、
実際に顕微鏡を使って調べてみました。
その結果、スクラブ効果のある製品には含まれていることが分かりました。


◆学校訪問◆

今年もゲーテギムナジウムを訪問し、学校の様子を見学させてもらいました。
ちょうど訪れた日は学年度最後の終業式ということもあり、校内には屋外にステージや屋台なども出され、
お祭りのように賑わっていました。
各教室にも案内してもらいましたが、日本とドイツの学校の違いを肌で感じることができたようです。

◆ヴァルトハウス◆

フライブルク市内からトラムに乗ってわずか15分ほどで、ヴァルトハウスと呼ばれる森に到着します。
フライブルク市の面積の40%は森林が占めており、そのうちの70%はフライブルク市が、30%はバーデンブルク州が所有しているそうです。
市が所有するこのヴァルトハウスでの研修では、「持続的」「経済的」という言葉をキーワードに、フライブルクの森林保全について学びました。
この研修からもフライブルク市の環境意識の高さを感じ取ることができました。

スイスでの研修
  

◆エモッソンダム◆

スイス、フランスの国境近くにあるエモッソンダムの視察。
標高約2000mにあるダムからは、モンブランがとても美しく見え、巨大なダムと背後に広がる景色は圧巻です。
上流の旧エモッソンダムから下流の新エモッソンダムに水を落として発電する揚水型発電でスイスとフランスが共同経営しているそうです。
内部に入り、水圧調整の仕組みなどについても詳しく説明を受けました。

  

◆欧州原子核研究機構セルン◆

セルンはヒッグス粒子でも注目を集めましたが、素粒子物理学の世界的な研究機関です。

大型ハドロン衝突型加速器(LHC)というものを使って、粒子同士を加速器内で衝突させ、新たな粒子を発生させることにより、物質の根源を探る研究を行っています。

これまで人類が発見している物質は宇宙全体のわずか5%。
最先端の技術を駆使して、残り95%の未知の物質を解明していくそうです!

 

◆パテック・フィリップ時計博物館◆

スイスといえば時計。
時計博物館では美しい時計を目で楽しみながら、その歴史や変遷について学びました。

時計の歴史は、古く16世紀のフランス宗教改革まで遡ります。
宗教上の弾圧から逃れるため、フランスの多くのカルヴァン派の人たちがスイス・ジュネーブへと流れ込んできます。
職を失ったカルヴァン派の職人と、ジュネーブの宝飾技術が見事に融合したことで、
スイスの時計工業が誕生したといわれているそう。

当時、時計職人は屋根裏部屋の天窓を明かりに、時計作りに励んだそうですが、時計博物館は屋根裏部屋の作業場を再現した部屋から始まり、過去から現代までの時計の変遷をフロアごとに時系列で展示しています。

セキュリティ上、カメラの持ち込みが禁止されていたため、写真で紹介できないのが残念です!


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